在ブリスベン日本国総領事館からのお知らせ

今回は、身近な犯罪に対する対策として、「置引き」についてお知らせします。

☆ 置引き被害を避けるために

    置引きとは、日本の警察の定義によれば、「待合室、電車等の中ですきをみて乗客等の携帯品を窃取するもの。」すなわち、鞄や携行荷物をふとした隙に持ち去ってしまう犯罪で、特に最近当地では、空港施設内での発生が多い事案です。

その1:相手に隙を見せない

    人の物を盗む事件(窃盗事件)対策に共通して言えることが、犯人に対して隙を見せないと云うことです。犯人は必ず犯行に及ぶ前に、被害者の行動を観察し、「この相手なら盗める。」と確認してから犯行に及びます。犯人からそう思われない為に、所持品や携行品に対して絶えず自分の注意が払われていることを示したかたちでの物の持ち方、運び方をする必要があります。

その2:自分の手から離さない

    最近ブリスベン空港で発生した置引きの実例を紹介します。

    ☆実例1☆ Aさんは、空港ロビーで機内持ち込みにするお土産をスーツケースから出そうとした際、持っていたハンドバッグを横に置いてしゃがみ込んだ。荷物の入れ換えを終えてみるとバッグがなくなっていた。周りには家族もいたが、全員荷物の出し入れに気を取られ気付かなかった。

    ★対策1★ この実例でも判るとおり、例え周辺に家族などがいて、自分の身近に鞄等を置いていても、視線が離れたり、手から離れて注意が逸れれば、直ちに置引き犯人の標的になってしまいます。・・決して家族が頼りにならないと言っているのではありません・・まれに、そう謂う場合もありますが・・所持品等は必ず自分の手の届く、視界の中に置いて、できるだけ鞄等からは手を放さず、やむを得ず手を放しても体に密着した常時見える場所に置いて下さい。

その3:荷物の管理を人任せにしない・・・誰かが見てくれているだろう=誰も見ていない・・・

    これもブリスベン空港で最近発生した事例です。

    ☆実例2☆ Bさんと仲間2人は、当地で働く友人を訪ねて来豪、各々のゴルフバッグを1台のカートに乗せて送迎ロビーまで出たところで出迎えの友人を3人で取り囲み、久々の出会いを喜んだのも束の間、ふと振り返るとゴルフバッグを乗せたカートが消えていた。警察の届出の際に、全員が誰かが見ていると思ったと語ったそうだが、もはや後の祭り・・

    ★対策2★ この事件で判ることは、犯人は4人全員の注意がカートから逸れた瞬間を見逃していないと云うことです。自分の荷物は自分で管理し、自分の手から離さないと云う原則を忘れないで下さい。

その4:まとめ

    置引き犯人に狙われないために、携帯品等に対する注意を怠らず、可能な限り荷物から手を離さず、体に密着した場所に置く。体の近くでも体に触れていなかったり、背後に置いていたのでは何の意味もありません。他にも以下のような被害が報告されています。

    ☆実例3☆ 待合ロビーで座っているとき、見知らぬ人に声をかけられ、そちらへ顔を向けている間に、反対側に置いていた鞄を持ち去られた。

    ★対策3★ 気を引く手段としては、話しかける以外に、財布を落として小銭を撒き散らす、老人や子供が近くで転ぶ、服にアイスクリームを付ける等いろいろあります。自分の周囲で注意を引くようなことが起こったら、必ず鞄から手を離さずに対応して下さい。犯人の多くは、たいていの場合グループで、狙いを付けた「犯行の標的」の気を引く役、荷物を盗む役、盗んだ荷物を運び去る役、と役割を分担しています。(例えば☆実例2☆を考えてみて下さい。3人分のゴルフバッグを1人で瞬く間に運び去れるでしょうか・・・)荷物の反対側から声をかけられたら、その反対側(すなわち荷物側)の仲間の犯人が、自分の荷物を狙っていると警戒して下さい。

    ☆実例4☆ ホテルのレストラン(ビュッフェ形式)で、食事を取りに行っている間に、椅子の上に置いていた鞄がなくなっていた。

    ★対策4★ 最近特に多い事例です。荷物からは手を離さないと云う原則を守れば回避できる被害です。友人と交替で食事を取りに行くか、一人の場合は多少不便でも所持品を携行して下さい。高級ホテルのロビーにはいかにも犯罪者風な犯人はいません。一見紳士風だったり、従業員を装っていることもあります。


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