プノンペン写真集(1)


★王宮と王宮前公園★

トンレサップ河畔から望んだ王宮

王宮前公園からトンレサップ河、メコン河を望む

カンボディアのほぼ中央にある東南アジア最大の淡水湖トンレサップ湖を水源とするトンレサップ河が大河メコン河と合流し、その後メコン河とバサック河へと下る分岐点チャドモック(クメール語で四面を意味する。)に面した王宮は、プノンペン市の南東部にあり、19世紀の後半にノロドム王により建造された。陽光を受けて金色に輝くその優美な姿は、さながら「お伽の国の城」の感さえある。旧プノンペン政権下では博物館として一般にも公開されていたが、1991年11月以降は一般には公開されておらず、シハヌーク国王の居所・公務の場となっている。敷地内には最大の建物である王座殿、舞踊殿、シハヌーク国王の公邸であるケマリン宮殿等の豪華な建造物が軒を連ね、王宮の南東角には王室の菩提寺である銀寺(一般公開)が隣接している。悠久の時を刻むが如く穏やかに流れるトンレサップ河と、雄大なメコンの流れを望む王宮前の公園は、夕方ともなれば日本と同じようなスルメや飲み物を売る屋台が建ち並び、涼を求めて集う市民の憩いの場として活況を呈する。

★ワット・プノムと国立博物館★

 

ワット・プノム(ペンの丘)(写真左)

ワットとはクメール語で寺院を意味する。ワット・プノムはプノンペンを南北に縦断する幹線道路の一つで、王家の名称を冠したノロドム通りの北端、市内のほぼ中央にある小高い丘の上の寺院で、その丘を別名「ペンの丘」と呼ぶ。その昔、信仰心に厚いペンという婦人が、朽木の中に入って流されてきた仏像を発見し祀った所とも言われ、カンボディアの首都プノンペンの名はこの丘に由来する。丘や山のことをクメール語でプノムと言うが、いわばプノンペン(ペンの丘)発祥の地とされている。人工の丘の上の仏塔は最近改修が行われ、ワットを取り囲む公園の整備も行われた。公園では象の背中に乗って揺られて行く観光客の楽しげな笑い声が聞こえている。ただし、昼間でもスリ・置引き等の犯罪が多く、特に夜間は周辺も含めて、極めて危険な場所なので要注意。

 

国立博物館(写真右)

国立博物館は王宮の北隣にあり、1920年に開館した。所蔵陳列品は、扶南(フーナン)末期の6世紀からアンコール末期の15世紀に至る間の石彫刻、石碑、漆器、青銅品、壷等の陶磁器、木彫品等から、19世紀における王室の使用品、民族楽器、家具、乗物、織機から刀剣類等多岐に及ぶ。開館時間は午前7時から午前11時、午後2時から午後4時まで、月曜日が休館日となっている。同博物館の所蔵品は、最近まで日本(東京・大阪)で行われたクメール文化展に出品されるため貸し出されていたが、盛況裏に終了したこの文化展で初めてクメール文化に触れた日本人の方々も多かったのではないだろうか。

 


 

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